思惑通りに釣れたイワナ、第4回目の最後はいろんな条件が重なった少し複雑な場所で釣れたイワナです。
ここは、大きな石に囲まれ小さなプール状になっていて、右側の大きな石の陰になっているところが魚の付き場です。
写真には写っていませんが、手前に川の流れがあり、自分の立ち位置から狙う場所まで3~4mぐらいあります。
なかなか一筋縄ではいきません。
ここにフライを送り込むにはどうしたらよいか?
いろいろ考えた末、まずラインを左側の大きな石の上にのせて、リーダー・ティペット部分だけを着水させ、フライ先行で送り込むことにしました。
このポイントは狭く、水深も浅いので何回もキャストして水面をたたいてしまうと、確実に魚に警戒されるので、1投目で決めなくてはいけません。
実は、過去にもこの場所はこの方法で何度か挑戦しています。
1回だけフライを食わせることに成功しましたが、バラしてしまいました。
この日は、ダメもとで狙ってみるかと軽い気持ちで、ただ頭の中でうまくいくイメージだけを思い描いてキャストしました。
肩の力を抜いて、気楽にキャストしたのが功を奏したのか、1投目で思い描いた通りにいきました。
着水したフライは、石の下へ向かってゆっくりと流れていきました。
「そこで出ろっ」と心の中でつぶやいた瞬間小さな飛沫が上がり、合わせると確かな手ごたえがありました。
あとは心の中で「バレるな、バレるな」と何度もつぶやきながら、なんとかネットに収めることに成功しました。
ここで釣れなかったら本日の釣果ゼロかという瀬戸際だったので、最後にこんなかたちで終われてほっと一安心です。
サイズ20㎝程の良型の黒っぽいイワナでした。
こういう大岩の下とか石に囲まれた穴倉に潜んでいるイワナは大抵全身黒っぽいですね、何か理由があるのでしょうか。
石の色に同化して、黒くなるのではという興味深い話を聞いたこともありますが・・。
何度も挑戦を跳ね返された難しい場所だったので、ついに克服できた達成感に大満足でした。
何かしら自分で目標を立てて、それを達成するために、いろいろと策を講じることは、より釣りを楽しいものにしてくれます。
このポイントどう攻めますか?