思惑通りに釣れたイワナ、第3回目は対岸の巻き返しに潜んでいたイワナです。
巻き返しはイワナ釣りにおいて、最も重要視しないといけない場所です。
2枚目の写真の右上にある巻き返しが狙った場所です。
前回の対岸にある落ち込みの肩と同様に、手前に白泡がたった速い流れがあり、フライをキャストした瞬間に、ラインが持って行かれ、すぐにフライにドラッグがかかってしまうといった状況です。
今回は巻き返しなのでできるだけ長くフライを留めておくことが重要です。
写真の右下にある巻き返しに比べるとかなり難易度は高くなります。
こういう場所こそロングリーダーティペットの出番ですが、私はショートリーダー派なので自分なりの方法を考えてみました。
できるだけ目的の巻き返しまで近づき、キャストした後ラインを手前の速い流れに落とさないようロッドを高く上げて時間を稼ぐ方法をとることにしました。
またそれに合わせてイワナがもし居れば、フライが着水したと同時に食ってくる可能性もあるので1投目から気を抜かないよう心掛けました。
着水と同時に食ってくれるかどうかは魚の気分次第ですが?
その前に魚がいるかどうかが問題です・・・
そんなことを考えながら頭の中で狙ったところにフライが入るイメージを描いてロッドを振り込みました。
1投目で狙ったところにフライが着水し、それとほぼ同時に小さな飛沫が上がりました。
やっぱりいた!
合わせた瞬間、右手に伝わってきた確かな手応えに興奮しました。
思惑通りです。
慎重に足元に魚を引き寄せましたが、なかなかの手ごたえで20cm超えの良型イワナの姿を思い浮かべました。
ネットですくってみると、予想に反して思ったよりも小さなイワナが収まっていました。
よくあることですが、速い流れの中を水の抵抗を感じながら横切るかたちで魚を引き寄せてきたので良型と錯覚してしまったようです。
魚の大きさはともかく、今回も難易度の高い対岸の巻き返しで思惑通りに釣れたことが何よりうれしかった。
実はこのイワナを釣る少し前に、このブログの第8話でご紹介した尺イワナを釣っていました。
この日は朝から大雨にたたられ、予定していたメインの釣り場をあきらめ、あまり実績のないこの川に来ていたので、初めての尺イワナとの出会いと思惑通りに釣れたイワナとの出会いに、大満足の釣行となりました。
こんなことがあるからフライフィッシングはやめられませんよね。