mata’sフライフィッシング体験記

このブログは、私がフライフィッシングという釣りを通して遭遇した、様々な出来事を綴った体験記です。

第19話 思惑通り②

思惑通りに釣れたイワナ、第2回目は少し難易度の高いところに潜んでいたイワナです。

対岸にある落ち込みの肩です。

落ち込みの肩もイワナの付き場として見逃せない場所です。

ただ、私にとって落ち込みの肩はいまだに苦手意識があり、難易度が高い場所の一つだと思っています。

通常は下流側から上流に向かってキャストし、リーダー・ティペットをU字もしくはV字型に着水させ、フライ先行で流すというのが落ち込みの肩の一般的な攻略法です。

肩までフライを流すことは何とかできますが、難しいのは合わせです。

肩からフライを咥えに来る魚に対して、タイミングを合わせるのが結構難しいです。

今回の場合は、対岸の上流から下流に向かってフライを肩まで流し込み、肩にフライが吸い込まれる前に食わせるというイメージなので下流から狙うよりはまだ優しいと思いました。

第1投目、ほぼ狙った通りのところにフライは着水しました。

肩の少し手前まで流れていったところで、小さな飛沫が上がり掛かりませんでしたが、魚がいることが確認できました。

魚の姿は見えなくなりましたが、肩の下に身をひそめて餌を待っている可能性も十分あります。

手前に激しい白泡が立っている早い流れがある状況で、フライを写真の右側にある青い紐のようなゴミの手前の大きな石の前に着水させ、肩に吸い込まれる前に食わせるというイメージでもう一度やってみることにしました。

2投目もほぼイメージ通りフライは着水し、肩まで流れていきました。

目でアタリは確認できませんでしたが、竿を持つ手にモソモソっという魚がかかった様な感覚があり、合わせるとそれは確かな手ごたえに変わりました。

「やっぱりいた!」心の中でそう叫んでいました。

慎重にランディングし確認してみると、20cmに満たない小振りでしたが、細長い体をしたきれいなイワナでした。

今回はイメージ通りでもあり、何より落ち込みの肩という苦手意識を克服して釣り上げた一匹なので、喜びもひとしおです。

こういう釣りができたときは、魚の大きさがどうであろうと手放しでうれしいものです。

落ち込みの肩、難しいですよね?

2013年9月 岐阜県郡上市の渓流にて

 

2投目で出てくれたイワナ、小振りですがなかなかきれいです。

速い流れの向こうにある落ち込みの肩、難しいです。