mata’sフライフィッシング体験記

このブログは、私がフライフィッシングという釣りを通して遭遇した、様々な出来事を綴った体験記です。

第12話 純白アマゴ

少し変わったアマゴを釣りました。

純白の半紙のような体に薄墨を落としたようなパーマーク、そしてオレンジの少し大きめの斑点、この川で育った野生のアマゴなのか稚魚放流のアマゴなのか判断に迷うところですが、何ともきれいなアマゴです。

普通アマゴの魚体は銀色のメタリックのような魚体、パーマークは黒く斑点は小さな朱色である事が多いです。

釣れた場所も意外な場所でした。

写真のような落ち込みの淵はどちらかと言えば大物の魚がいる場所です。

過去にも良型の魚が釣れた場所でもありました。

このアマゴはその大物を差し置いてこの場所を陣取っていたことになります。

将来大物になる素質があるということかもしれませんね。

1~2年後、どんな姿になっているのかすごく気になります。

何とも個性的なアマゴです。

このアマゴを釣った時、遠い昔のことを思い出しました。

フライフィッシングを始めて確か3年目だったと思います。

自然の渓流にデビューした年でした。

管理釣り場とは魚影の濃さも違い、また渓流独特の多様な流れにキャスティングもままならない状態でした。

自然の渓流で野生の渓流魚を釣り上げることなんて、果たしてできるのかと思いながら毎回釣りに行っていたものです。

そんな中、実家近くの自然の渓流ではじめて野生のアマゴを釣りました。

15cmにも満たない小さなアマゴでしたが野生魚らしいシャープな体つきに真っ黒でくっきりとしたパーマーク、そして朱点も鮮やかでこれが野生のアマゴなのかと感動したことを今でも鮮明に覚えています。

それ以来いろんなアマゴを釣り、尺アマゴとの出会いもありましたが、初めて釣ったあの野生アマゴは間違いなく今まで釣ったアマゴの中でベスト1に間違いありません。

写真でお見せできないのが残念です。

初めての自然の川で釣れた魚、何の前触れもなく思いがけなく出会った個性的な魚など誰にでもそんな忘れられない魚との出会いってありますよね。

この純白アマゴも忘れられない一匹です。

2015年9月5日 岐阜県郡上市の渓流にて

 

小振りですが今まで見たことが無い雰囲気のきれいなアマゴ。

顔付きは、あどけない稚魚といった雰囲気ですが・・・

本来なら、大物の潜むこんなポイントを陣取っていました。