mata’sフライフィッシング体験記

このブログは、私がフライフィッシングという釣りを通して遭遇した、様々な出来事を綴った体験記です。

第3話 虫食いイワナ

ゴギという魚を知っていますか?

ゴギとは中国地方にしかいないイワナの仲間です。

頭から背中そして尾にかけて虫食いのような模様があるのが特徴で、体長も20cm前後の個体が多い様です。

私のホームグラウンドの川でも、ゴギのような虫食い模様のイワナが釣れました。

ここは岐阜の渓流なのでゴギであるはずはありませんが・・・。

ニッコウイワナの一種でしょう。

でもなぜこのようなイワナがこの川にいたのでしょうか?

この川で釣れるイワナは皆、個性的で個体差がはげしく、大変興味深いです。

自分は学者ではないので詳しいことはわかりませんが、放流によってこの川の魚になにか影響を及ぼしているのかと思い、後日管轄する漁協に確認したところ、この川では昔からイワナの放流はしていないので、イワナがいるとしたらそれは昔からその川にいる在来種ですというご返答でした。

理由はわかりませんが、このイワナは生まれてくる過程で、虫食い模様になるような遺伝子を持っていたのでしょうか?

本当に不思議です。

このイワナにはもう一つ驚かされたことがあります。

体長20cmにも満たない小型のイワナでしたが、13番の大ぶりのフライに襲い掛かるように食らいつき、丸飲みにしてしまいました。

写真のイワナの口にピンクの物が見えますが、これはウイングポストに使用したマテリアルです。

それ以外の部分はイワナの口の中です。

よくイワナはヘビやカエルを丸飲みにすると言いますが、こういう光景を目の当たりにすると、改めて実感が湧いてきます。

いろんなことを考えさせられた、忘れられないイワナでした。

虫食いイワナ、出会ったことありますか?

                      2013月6月 岐阜県郡上市の渓流にて

 

岐阜の虫食いイワナです。ゴギと何か関係が?

虫食いイワナが丸飲みにした13番、ウイング幅3.5cmのドライフライ

流れの速いポイントですがよく大きなフライを丸飲みにできたものです。